在庫管理のおすすめ本 8選
こんばんは。
最近、仕事で在庫管理の改善をするために、本を読み漁っておりました。
今日は、読んだ中でおすすめの本をご紹介したいと思います。
在庫管理について知りたい、これから改善したい、と考えている方の参考になれば幸いです。
★★
在庫管理の全体像把握と具体的手法学習に最適
1.SCMの基本/石川和幸
在庫管理を俯瞰して理解し、考える際におすすめの本です。
在庫管理の方法は上位概念により規定されます。企業は利益を上げるためにビジネスモデルを決め、ビジネスモデルに応じてサプライチェーンマネジメント(SCM)の形が決まり、SCMの形に応じて在庫の管理方法が決まる、という関係性。
特定部門の特定在庫の管理方法だけを考えていても生み出せる価値は小さく、顧客にどのような価値を提供したいか、から逆算して在庫管理を考える重要性・考え方を本書を読むことで学ぶことができます。 内容も基本を網羅的に抑えており、ベースの1冊としては最適かと思います。
2.在庫マネジメントの基本/石川和幸
1の著者が書いた在庫マネジメントの考え方・方法論をまとめた本。1と併せて読むことで、上位概念であるSCMから、具体的な在庫管理の方法論までを体系的に把握することができます。個人的に、「会計」「流通業」「製造業」「物流」と多面的なテーマに触れている点、在庫最適化のための見える化の方法論が簡潔にまとまっている点、本書の所どころに掲載されているグラフが非常に参考になる点、あたりが特によかったです。
3.適正在庫のマネジメント/勝呂隆男
2よりも在庫管理の手法をさらに深堀した1冊。特に製造業で在庫管理に取り組む現場レベルの改善で非常に役に立つかと思います。個人的には、アイテム数を減らすことで在庫削減を図る考え方・事例をまとめた章は、他では見たことがなく、しかし実務的には非常に重要な視点だなと、特に興味深く読ませていただきました。
4.適正在庫の考え方・求め方/勝呂隆男
適正在庫の古典的な考え方・求め方の理論を説明した1冊。定期発注方式・定量発注方式等の計算式は知っていても、その計算式・公式がどう導かれたのかの導出過程までを理解している人はなかなかいないのではないかと思う。本書ではそのあたりの理論を丁寧に描いており、本書を読むことで、自分で適正在庫を算出したり、自由自在に計算できるようになると思う。在庫管理の実務者には非常に参考になる1冊。
在庫管理に密接に関連する分野の知識
5.この1冊ですべてわかる 需要予測の基本/山口雄大
需要予測は、SCM・在庫管理のスタート地点と言っていいと思う。そのスタート地点の方法論を学ぶのにおすすめの一冊。
6.リードタイム短縮のすすめ方/福田拓生
在庫をなぜ持つ必要があるかというと、顧客の要求する納期に1から作っていたら間に合わないため。つまり、リードタイムが短縮できれば、在庫を持つ必要はなくなるかもしれないし、少なくとも仕掛在庫は減らせる。
このように在庫管理・在庫削減とリードタイム短縮は密接に関係しているが、本書ではリードタイム短縮の考え方・方法論が体系立ててまとめられている。さすがは日本能率協会の出版だな、という感じ。在庫管理と合わせて、本書を参考にリードタイム短縮にも取り組まれてみてはいかがでしょうか。
※参考:個人的に能率協会出版物が好きなのでこちら↑を紹介していますが、興味ある方は↓も参考になるので是非読んでみてください。
図解 製造リードタイム短縮の上手な進め方 (DO BOOKS)
実例からイメージを膨らませるのに最適
7.SCMを本当に定着させれば、在庫削減は実現できる!/NTTデータビジネスコンサルティング
SCMのプロジェクトの進め方と、実際の事例についてまとめられた一冊。本書後半で6社ほどの事例を具体的にあげて描いており、そこが非常に参考になります。
8.在庫ゼロ リードタイム半減TOCプロジェクト/村上悟、井川伸治、石田忠由
本書ではザ・ゴールで有名なTOC手法を実際に導入し、在庫削減、リードタイム短縮に取り組んだ3社の事例を詳細に紹介している。在庫管理から少しそれるが、TOC手法により物の流れがよくなることで、社内の在庫・リードタイムがみるみる改善されていく様子や、プロジェクトが陥りがちな問題点等が明快に描かれており、イメージを湧かすのに非常に参考になりました。
参考:なお、そもそものTOC手法を学ぶには、こちら↓を読まれるのをお勧めします。
★★
以上、簡単にですがご紹介させていただきました。
少なくとも1・2の石川氏の本は読まれることをお勧めします。考え方が分かり、業務へ適用する際のベースになるかと思います。
ではまた!
SDGs深堀①:世界の貧困の現状と解決策
こんにちは、asiyutaです。
SDGsについて軽く調べてみた - asiyutaの日記の記事を書く過程でジェフリー・サックス氏を知りました。
サックス氏は、ハーバード大学出身の経済学者、現コロンビア大学地球研究所所長で、SDGsの前身である国連ミレニアム開発目標(MDGs)を推進するプロジェクトのディレクターを務めた方です。
大衆向けに著書も出されており、SDGsの理解を深めるために数冊読んだのですが、世界の貧困問題の現状・解決策の考え方や、SDGsの成り立ちを理解するのに大変勉強になりました。
本日は、学んだ知識の整理がてら、サックス氏の著書「貧困の終焉」と国連広報センターのSDGs資料(2030アジェンダ | 国連広報センター)をベースに、世界の貧困問題の現状と解決策の考え方について、まとめようと思います。
世界の貧困問題・SDGsに興味がある方の参考になれば幸いです。
★★
1.世界の貧困の現状
国連広報センターの資料によると、世界人口の11%に当たる7億を超える人々が、「極度の貧困」の中で暮らしています。
「極度の貧困」とは、病気と飢えにより生きるためにギリギリな状態を指します。この状態の人の多くは、南アジア、サハラ以南のアフリカで暮らしています。
「極度の貧困」の暮らしの具体的な様子を「貧困の終焉」からご紹介すると、
-
エイズによる死で、20~40歳男性がたった5人しかいない村。
-
公共の貯水塔から水を汲むため、朝早く起き、夜は遅く出かける。遠い道と滑りやすい斜面を超え、重い水の容器を運び、長い行列に並んでじっと待つ。わずかな水で家を掃除し、食べ物を調理し、食器を洗い、洗濯をし、子供たちに湯浴みをさせる。普段使っている水源が枯渇したときには、水を買ったり、せびったりして手に入れる。汚いトイレを使うために行列をなすこともある。
-
将来の夢は教師という子供。病気のせいで学校には行ったりいかなかったり。水汲みや薪拾いの手伝いをし、兄弟姉妹やいとこたちの世話をする合間にしか学校へは行けない。教材・制服・授業料のお金がない家庭や、学校までの数キロを安全に歩いていけない家庭も。
というような暮らし。世界には、このような暮らしをしている人が7億人もいるのです。
これまで私はあまり貧困問題と向き合ってこなかったのですが、この事実を認識し、かなり衝撃を受けました。例えば、自分が今日会った人全員がこのような生活をしていると想像してみると・・・いかに酷い状況かが想像できますね。
参考:国連広報センター資料:https://www.unic.or.jp/files/01_Rev1.pdf
2.世界の貧困解決に向け、目指すは「開発の梯子の1段目」
では、どのようにこの「極度の貧困」を減らしていけばよいでしょうか。
サックス氏は著書「貧困の終焉」の中で、外部からの支援によって、開発の梯子の一番下の段に足をかけさせることが重要と説いています。(※開発の梯子:経済発展を例えた比喩で、梯子の段を上がる=経済的な幸福 と定義)
ここで、開発の梯子の一番下の段に足がかかった状態についてご紹介すると、
- バングラデシュの縫製工場。そこで働く女性たちは、インタビューに対し、勤務のつらさ、労働条件の厳しさ、ハラスメントについて語る。が、一方でその仕事は生活を激変させるチャンスと述べた。
- ほとんどの女性が地方出身で、とても貧しく、読み書きができず、学校にも行けず、高圧的な家父長制の中で心身ともに疲弊していた。彼女たちが村にとどまっていたら、父親の決めた相手と結婚させられ、17~18歳で子供を産まざるを得なかっただろう。それが、仕事のために都会まで歩いてくるようになって、若い女性たちは、これまで前例のなかった個人の自由を獲得する機会を手にした。
- 収入の使い道について聞くと、自分の部屋を持ち、誰といつデートし結婚するかを自分で決め、欲しいと思ったときに子供を産み、自分の生活をよくするために貯金を使い、とくに学校へ戻って読み書きなどの仕事に役立つスキルを身に着けるために貯金を使うと回答する人が多かった。厳しい暮らしとは言え、これは経済の発展に向かう道の第一歩。一昔前の田舎の村では想像もできないことだった。
- 彼女たちにとって、工場は一人ひとりに自由な暮らしをする機会を与えてくれただけでなく、技能を身に付けて自分で稼ぎを得る梯子の一段目となる。さらに数年後には、子供たちにもその可能性が与えられる。
イメージ湧きましたでしょうか?
このような近代産業の一端に接続することが非常に重要なのです。ここまでくれば、あとは、自力でもなんとか梯子を上がれるとのこと。各人は資産を貯め、自己投資し、徐々にではありますが、貧困から抜け出すことができます。
3.貧困解決には外部の支援が不可欠
ここまでで、開発の梯子の一段目と、梯子に足をかけられていない状態をご紹介しました。この2つの状態にはかなり大きな乖離がありますが、この差を埋めるために必要なのが「外部からの支援」になります。
極度の貧困エリアに住む人々は、あまりの貧しさゆえに、将来に向けた投資ができません。貯蓄が少し貯まったとしても、すべてを生きるために使わざるを得ません。この負のループから抜け出すには、外部からのまとまった投資が不可欠なのです。そして、その投資額は、先進諸国からしたらごくわずかな投資額で十分です。
サックス氏の試算によれば、全世界の極度の貧困に終止符を打つために必要な費用は、世界の豊かな国々の総所得の1%以下(年間1750億ドル≒20兆円弱)とのこと。1%を貧困国へ回すことで、7億人の貧困に苦しむ人々が安心安全な生活を送れると考えると、私としては投資する価値は十分あるので是非やってほしい、と感じました。
https://www.unic.or.jp/files/01_Rev1.pdf
4.貧困解決の最適な支援策を見定める「臨床経済学」
外部からの支援方法についてですが、サックス氏は「臨床経済学」という概念を提唱します。これは、医師が患者の病気を診断するのと同じように、地理的・歴史的背景を考慮して途上国の現状を詳しく分析し、それに適した途上国経済開発の援助をすべきだとする考え方です。平たく言えば、地域に合った支援をしよう、ということです。過去の国際社会やサックス氏自身の反省から生まれた概念です。
どのような反省かを、著書からご紹介すると、
貧困は経済の問題という杓子定規の理解と、それによる定型化された支援メニューによって、本当に必要な公衆衛生的支援が全くされてこなかったという実情を表している場面ですね。
確かに、マクロエコノミストに公衆衛生的な解決策を提案させることはかなり無理がありますが、本質的な問題解決には、総合的なアプローチが必要になるということです。
なお、臨床経済学における国の現状を分析するためのチェックリストを参考までに紹介します。最適な支援には、本当に多岐にわたる分野横断的な実態理解が必要なことがわかるかと思います。
-
貧困の罠
-
貧困の見取り図
-
基本的な要求が満たされていない家族の割合
-
世帯単位の貧困の分布
-
基本的なインフラストラクチャーの分布(電力、道路、電気通信、水と衛生設備)
-
民族、ジェンダー、世代別の貧困分布
-
おもなリスク要因(人口の動向、環境の動向、気候によるショック、病気、日用品の価格の変動、その他)
-
経済政策の枠組み
-
ビジネス環境
-
貿易政策
-
投資政策
-
人的資本
-
財政の枠組みと財政の罠
-
公共部門のカテゴリー別歳入と出費(GNP比、国際基準との絶対比)
-
税収と支出の管理
-
貧困撲滅のための公共投資
-
マクロ経済の不安定性
-
公共部門のデットオーバーハング
-
偽の財政赤字と隠れた債務
-
中期的な公共部門支出の枠組み
-
物理的な地理的条件
-
輸送状況(港湾、国際貿易ルート、航行可能な水路への近さ、舗装道路の利用状況、自動車輸送の利用状況)
-
人口密度(電力、電気通信、道路の接続にかかるコスト、一人当たりの耕地面積、人口密度におよぼす環境の影響)
-
農業環境(気温、降水量、日照時間、農産物の生育期の長さと安定性、土壌・地形・灌漑の適性、年間の気候の変動、気候パターンの長期的な傾向)
-
疾病環境(人間の病気、植物の病気と害虫、動物の病気)
-
政治の形態と失策
-
公民権と政治的権利
-
公共政策システム
-
脱中央集権と財政の連邦主義
-
腐敗のパターンと度合い
-
政権の継続性と長さ
-
国内の暴力と防衛
-
国境地帯の暴力と防衛
-
民族、宗教、その他文化的断絶
-
文化的障壁
-
ジェンダー関連
-
民族および宗教の分裂
-
集団移住
-
国際安全保障関係
-
国境を越えた脅威(戦争、テロリズム、難民)
-
国際的な制裁
-
貿易障壁
-
地域および国際的なグループへの参加
5.実情に合った支援策を見定め、複合的なパッケージで支援する
- 人的資本:健康、栄養、個々人が経済的な生産性を発揮するのに必要なスキル
- ビジネス資本:機械、設備、農業・工業・サービス業における自動車輸送
- インフラストラクチャー:道路、電力、水と衛生設備、空港と海港、長距離輸送通信システム。これらはビジネスの生産性に大きく役立つ。
- 自然資本:耕作可能な土地、健康な土壌、生物多様性、うまく機能性テイルエコシステム(人間社会に必要な環境サービスを提供する)
- 公共制度資本:民法、司法制度、政府のサービス、警察。これらは労働部門の平和と繁栄を支えるもの。
- 知的資本:科学およびテクノロジーのノウハウ。ビジネス関連の製品の生産性を高め、物的資本と自然資本を増進させる。
6.貧困解決に向けた世界の歩み
- 2000年9月、ニューヨーク国連サミットで国連ミレニアム宣言が採択。世界の貧困問題の解決を目標に。2015年までに達成すべき目標が設定されたミレニアム開発目標(MDGs)が作成。
- 2015年の国連サミットで、MDGsを受け、世界の現状も踏まえた2030年までの道筋である「2030アジェンダ」が採択され、2030年までの目標である持続可能な開発目標(SDGs)が策定される。
ミレニアム開発目標報告(MDGs)2015の要約版[PDF]
我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(外務省仮訳) - 2020年現在、SDGsが進行中。2030年までに貧困に終止符を打つペースでは進んでおらず、新型コロナウイルス感染症により、進みが後退し、貧困が逆に増加してきているよう。。
全世界で合意形成しながら、徐々に進めつつはあるが、なかなか理想通りには進まない様子が見えますね。新型コロナにより、各国自分の国優先になりつつあるので、この先より進みは厳しそう…。。
7.日本にいる僕らにできることは?
最後に、僕らにどんなことができるのか、まとめたいと思います。
- 民間企業から支援
ODA絡みのビジネスや、民間での貧困国でのビジネス等で、携わることができそう。
-
政府から支援
政治家や官僚になり政策立案に携わったり、JICA関係から携わったりできそう。 - 科学・学術界から支援
サックス氏のように、研究者・学術界からアプローチする方法も当然ある。 - 寄付で支援
直接的に自分が働いて支援しなくても、寄付という手段もある
開発途上国への寄付の種類は?世界の子どもたちを救う効果的な寄付の仕方を知ろう|国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン
※貧困問題、国際開発関係の参考書籍・気になる書籍
(1)ジェフリー・サックス氏の著書
貧困の終焉/ジェフリーサックス
本記事のベースとなるサックス氏の著書。世界の貧困問題の現状、解決策、SDGsの背景を知るのに本当におすすめです。サックス氏の体験談も多く描かれていて、現場感が伝わってきました。
地球全体を幸福にする経済学 / ジェフリー・サックス
(2)サックス氏の論敵、ウィリアムス・イースタリー氏の著書
(3)サックス氏の著書内でも何度も出てきた、グラミン銀行のムハマド・ユヌス氏の本
よく聞くグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏。著書を読んでより深く理解したいところ。
賃貸和室の遮光・断熱・吸音対策には吸音パネルがおすすめ
こんにちは、asiyutaです。
今年子供ができ、子供が寝たり遊んだりする部屋を和室にしたのですが、私の家の和室には雨戸が付いておらず、かつ窓が大通りに面しているため、夜は明るく、車の音も聞こえ、冷気・暖気が入り、、とかなり過ごしづらいことがわかりました。
この状態だと、子供がぐっすり寝れないのと、逆に夜泣きしたときにご近所への影響が気になるなと思い、ネットで色々調べて、賃貸和室の遮光・断熱・吸音対策を行いました。
本日は、行った対策についてご紹介しようと思います。同様に賃貸和室の遮光・断熱・吸音に悩まれている方の参考になれば幸いです。
★★
asiyutaが行った賃貸和室の遮光・断熱・吸音対策
カーテンレール設置、窓への遮光シート貼付等、いろいろな対策がネット上にはありましたが、私は吸音パネルをはめ込む方法を採用しました。
購入したのはこちら↓
QonPET吸音材 30mm×900mm×900mm 4枚セット
こちらを購入した決め手ですが、
- 壁に穴をあけたり、という改造をしなくて済む
(賃貸でも安心!) - 遮光・防音・断熱と3つの機能をすべて満たすことができる
(3機能すべて満たす方法はこれしかないのでは?)
です。特に、遮光・防音・断熱の3つの機能をすべて満たすというのはかなり魅力的かと思います。
実際の吸音パネルの窓へのはめ込み
※補足1:切断について
購入したサイズが当時980mmと少し大きく、ピッタリ収まるように窓枠に合わせて微調整カットしました。購入時にピッタリサイズに切断してくれるサービスもあるようなので、自分でカットするのが手間な方は、そちらをご利用されてもよいかと思います。
※補足2:パネルが外れないかについて
購入前は、パネルが外れたりしないか気になっていましたが、ピッタリはまるので外れることは全くありませんでした。ピッタリはまったうえに障子も閉めますので、確実に大丈夫というのはイメージいただけるかと思います。
吸音パネル導入後の体感効果
本当に、夜寝やすくなりました。
真っ暗で寝れるって本当に重要。音も若干聞こえますが安眠できるレベル。
そして、夜の寒さがかなり緩和されました。断熱効果はあまり期待していなかったのですが、思わぬ収穫でした。
★★
個人的には、賃貸和室の遮光・断熱・吸音対策は、これに勝る方法はないのではないかと思うくらい、快適になりました。悩まれている方のご参考になれば幸いです。
ではまた!
中小企業診断士1次試験を1科目だけ落としたときの再受験対策
こんばんは、asiyutaです。
中小企業診断士1次試験は7科目ありますが、私は2018年受験時に経営法務のみ足切りされてしまい、翌年再受験いたしました。
どのように再受験するべきか当時かなり悩み、調べてみたものの1科目だけ落とした方も少なく、といった状況だったため、本日は、実体験に基づき、診断士1次を1科目だけ落とした場合の再受験の受験対策についてご紹介したいと思います。
同様に悩まれている方の参考になれば幸いです。
★★
1.asiyutaの事例紹介
2018年度の1次試験で、経営法務のみを足切り(40点未満)で落としました。
翌年の1次試験を「経営法務」のみで受けることも考えましたが、勉強しても60点以上取れる自信がありませんでした。
なので、安全を期すために、全受験科目の平均点が60点以上で合格という1次試験の特性を活かし、2次試験に関係のある「企業経営理論」「運営管理」「財務会計」の3科目と抱合せで、計4科目受験しました。
結果、1次試験は合格できましたが、1次の勉強に時間がとられ、2次の勉強疎かになり、結果2次試験を落とし、さらにもう1年2次のために時間を費やしてしまいました。(1次結果 財務会計88、企業経営理論68、運営管理75、経営法務68)
2.asiyutaの教訓
- 診断士1次試験再受験の際、安全を期すため他の科目と合わせて受験するのは有効。安心感が違う。
- ただ、4科目も1次試験を受けると、なんだかんだ1次試験の勉強で手一杯になり、2次試験の勉強開始が1次試験以降になってしまう。2次試験を見越すと、受ける科目は最小限に絞るべき。
- 企業経営理論、運営管理は、1次試験と2次試験は別競技。分野は関連するが、1次の勉強は全く直結しないため、2次試験対策にさっさと専念したほうがいい。また、勉強しただけ点数があがる、という科目でもない(毎年初見のテーマが出ますので)
- 一方、財務会計は他の科目と比較して圧倒的に2次試験に直結する。また、勉強しただけ点数が上がるため、確実に高得点が狙える。
- 以上から、抱き合わせで受けるべき科目は「財務会計」のみ。勉強すれば財務会計で80点以上は確実に取れるため、これだけで十分。
3.まとめ
診断士1次試験の再受験の際、落とした科目以外で選択すべきは「財務会計」。財務会計を得意科目にして80点以上を狙い、落とした科目も60点を狙い、結果40点以上あればOK。
そのほかの時間は、2次試験の対策に時間を使い、1次・2次とテンポよく合格すべし。
4.おすすめテキスト
<苦手科目対策>
同友会 過去問完全マスター
苦手科目のアウトプット演習にはこちらがおすすめ。
私は最初TACスピード問題集を使っていたのですが、過去問との難易度乖離が大きく、スピ問できるようになっても過去問が全く解けませんでした。
こちらの本は、過去問を論点別・重要度別に整理しており、過去問をベースとしたアウトプット演習が行えます。こちらが解ければ、1次試験合格レベルに確実に到達できると思います。実際私も、苦手な経営法務をこちらで勉強して、合格ラインまでたどり着けました。
<財務会計の高得点化・2次試験意識>
TAC 集中特訓 財務・会計 計算問題集
TACのスピテキ・スピ問に加えて、こちらの計算問題集を行うことで、どんな問題が来ても確実に解ける対応力と、2次試験を見据えた計算力が身に付きます。2次試験対策としてもよくできているので、やっていて損は全くないです。
★★
私のように、無駄に何年も費やさないように、本記事が皆様の勉強効率に役立てば幸いです。
ではまた!
中小企業診断士2次試験の独学方法・おすすめテキスト
こんにちは、asiyutaです。
今年、中小企業診断士2次筆記試験を独学で合格しました。(2019年は落ちたため、1年越しでした…。得点は、事例1から順に70、86、75、60でした。)
この試験、論述形式なので独学だとなかなか勉強しづらく、予備校に通われる方多いかと思います。twitterみてても、2次試験落ちた後に予備校選びされている方のツイートをよく見かけます。
ただ、予備校通うとお金もかかるし、通う時間もなかなか確保できないので、独学するか迷われている方もいらっしゃるかと思います。
そこで本日は、私の独学での勉強方法についてご紹介させていただきます。
中小企業診断士試験の勉強を独学でされている方、又は独学か予備校で迷われている方の参考になれば幸いです。
★★
1.診断士2次試験 独学の難しさとは
2次試験は論述形式の試験となります。そして独学の最大の問題は、
- 自分の書いた答案が合格ラインなのか、何点くらい取れそうなのかが分からない
- 合格ラインに到達するには何が足りないのか分からない
ことにより、正しい方向に向かって勉強できているのかが分かりづらい、ということに尽きると思います。
明確な答えのある1次試験との大きな違いです。診断士協会側も模範解答を公開しないため、正しい答えは誰もわからない状況です。
独学をするには、この一番の問題をどう克服するかが重要になります。
2.独学の勉強方針
独学での勉強ですが、『「ふぞろいな合格答案」を用いた過去問の自己採点』をベースに学習を進め、1で挙げた問題点を克服すること、が基本方針となります。
「ふぞろいな合格答案」とは受験生から再現答案を集め、どのようなキーワードを記載した答案が高評価を得たかを分析し、採点基準を「キーワード」により明確化した、独学受験生のバイブル的な書籍になります。
そう、独学のネックである採点基準が、膨大な受験生の再現答案から導かれているのです。この本を使い倒すことが独学では重要と考えます。
その他、勉強方法として重要なことは、
- 本番と同じ環境で過去問演習を繰り返す。
- 必ず復習して、再現性ある自分なりの答案プロセスを手に入れる。
- 解答に必要な1次知識は最低限暗記する。
- 事例4は過去問とは別で対策する。
あたりになります。具体的な内容は以下に記します。
3.独学での勉強方法
事例1〜4とも、以下のように過去問ベースで勉強することをオススメします。
①試験問題、解答用紙をオンラインで取得し、印刷する。
過去問をベースに、本番と同じ環境で演習を繰り返すことが非常に重要となります。そのためにまずは試験問題、解答用紙を印刷しましょう。
なお、印刷サイズは本番と同じサイズ(試験問題:B4、解答用紙:A4)で印刷しましょう。私は印刷会社に復習分も含めて各年2部印刷しに行きました。
過去問ダウンロードサービス - 中小企業診断士|LEC東京リーガルマインド
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
②過去問をなるべく本番と同じ環境で解く。解答にかかった時間は記録する。
本番に100%の力を発揮できるよう、本番と同じ環境で過去問演習を繰り返しましょう。本番と同じシャーペン、消しゴム、電卓、時計を使う等です。
また、過去問演習の際、何に何分かかったかを記録しながら解きましょう。問題文を読むのに何分、設問を読むのに何分、解答方針を立てるのに何分、第1問の解答に何分、と。この記録が、後で自分の答案作成プロセスの振り返り、改善するのに役立ちます。
③ふぞろいを用いて添削、解説読み
自分の解いた答案を、ふぞろいを用いて添削をしましょう。採点官になった気持ちで添削することが大事です。そうすることで解答時には気づかなかった自分の文章の読みにくさ等にも気づけるかと思います。
私は、時間があったので、10年データブック+直近の年度別ふぞろい合格答案を買って対策を行いました。年度別のふぞろいの方が、ストーリー仕立てでそのキーワードがなぜ重要かがかかれていたりするので、お金に余裕がある方は揃えてもよいかもしれません。
2018年版 ふぞろいな合格答案 エピソード11: 中小企業診断士2次試験
④TAC第2次試験過去問題集を読み、事例を深く理解する
TACの過去問題集の事例企業の洞察はずば抜けています。これを読むことで、自分ひとりで問題文を読むだけでは気づかなかった事例企業の置かれている状況を理解することができます。
TACのような答案を作成することは難しいですが、問題文を洞察する着眼点をここから学び、本番に問題文を読んだ際、ぱっと事例企業が置かれている状況を推察できるようになりましょう。
私は、ふぞろいに合わせて、2冊(10年分)のTAC解答を用意して読んでいました。
⑤答案作成プロセスを振り返る
自分の答案作成プロセスを振り返り、どこに時間がかかったか、どこの時間が短縮できたか、点数を伸ばすにはどこに時間を確保すべきかを考えましょう。
2次筆記試験は時間との戦いです。おそらく最初は時間が全然足りないと思いますが、この振り返りを繰り返すことで、徐々に時間内に収まる自分なりの答案作成プロセスが身につくと思います。
⑥自分の中の理想答案を作成する
「ふぞろい」「TAC解説」をもとに、自分の中の理想答案を作成します。このとき重要なことは、「自分の実力でも書けそうな範囲内で、理想答案を作成すること」です。
参考書を読むと「こんな回答があったのか!」と唸ることが多々あるかと思いますが、そういう文言はなかなか本番で自力で書くことはできません。本番で合格答案を書く力を養うためには、自分で書ける答案の質を高めていくことが必要です。その質を高める為に、理想答案を作成します。
なお、この理想答案は過去問答練を繰り返すうちに、答案に必要な知識が定着して、どんどん良くなっていきます。なので、見栄を張らずに、今自分の力で書ける範囲の理想答案でOKです。
⑦「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」等で過去問に関係する知識をインプット
2次試験で使う1次知識はこれだけでOKです。最低限、全知識の内容はしっかり覚え、解答時にスムーズに使えるようになりましょう。
なお、余裕がある方は、問題文で知らなかったキーワードをネットで調べることもおススメです。例を挙げると、私は、マシニングセンタ等の加工機器はyoutubeの動画を見て理解を深めました。
※同シリーズに「全ノウハウ」もありますが、ふぞろい・TACで十分なため購入不要です。
⑧翌日、同じ過去問を再度解き、関係知識・答案作成プロセスの定着度を確認
どんな勉強においても復習が鍵を握ります。1回目の勉強からなるべく時間をあけず、再度問題を解き、⑦の全知識で学んだ知識が使いこなせているか、⑤の答案作成プロセスが実行できているか、④の着眼点から事例企業を理解できているか、そしてそもそも合格レベルの答案を作成できるようになっているか、を確認し、自分のレベルを合格レベルに着実に引き上げていきましょう。
4.その他の勉強
◯事例4について
事例4は、過去問以外にも計算力を確実に身に着けるため、事例4に特化したテキストを1冊は終えるべきかと思います。
よく話題に上がるテキストは
の3つですが、「①30日完成」または「②全知識・全ノウハウ」のどちらか1つを確実に身につけるのでOKです。このどちらかで、十分合格レベルにたどり着けます。「③意思決定会計講義ノート」は、事例4が本当に得意な人が暇つぶしにやるくらいの位置づけと思ってもらって大丈夫です。
なお、私は全知識・全ノウハウを使用しました。重要テーマごとに過去問をベースに解答方法を確立できるので、早期に合格ラインに到達するのに最適かと思います。
◯予備校の模試について
何回かは受けてもいいかと思います。ただし、模試を受ける際は「成績は見ず、添削から自分の答案のクセを修正する」ために受けることを意識してください。
予備校の模試の成績は本当にアテになりません。
まず、予備校の模試の時期と本番の時期がズレているため、予備校の模試でよい点を採っても、本番までに特にストレート受験生に追い抜かされる可能性があります。
次に、予備校の模試の点数は、あくまで予備校が考える採点基準に照らした採点であり、本番の採点基準とは一致しないということです。例として、私はLECの2次試験再現答案ABCD判定サービスを利用し、事例1から順にABBCの判定でしたが、2次試験は合格(70、86、75、60のAAAA)していました。採点基準がいかにズレているかが分かるかと思います。
一方、添削は役立ちます。
自分の書いた答案を別の人(採点官は基本的に診断士試験に合格した方)に読んでもらい、添削いただくことで、自分の答案がいかに読みづらく、分かりづらいか、自分の書いた意図が全く伝わっていないか、どのように書けば伝わるのか、が理解できます。
独学だとなかなか人に読んでもらう機会もないので、模試の添削を活用して、自分の文章の読みやすさを改善しましょう。
なお私の場合、添削コメントを受けて、「ふぞろいに寄せすぎたキーワードだらけの文章」から、「因果を明確にした意味の通る文章」に改善を図ることができました。
模擬試験・模試 - 中小企業診断士|LEC東京リーガルマインド
◯書籍について
時間があれば、以下の書籍を読むこともオススメします。本で背景情報も含めて体系立ててインプットすることで、解答へ知識をスムーズに利用できるようになりました。
<事例1対策>
経営戦略概論/波頭亮
主要な経営戦略のフレームワークが、どのような背景を受けて生み出され、それがコモディティ化したため、そのフレームワークとの差別化を図るために新しいフレームワークができていく変遷を描いた本です。生まれた背景・コモディティ化されたときの課題・変遷を理解することで、各フレームワークを、どのような状況下で、どのような分析するのに有効か、という理解に役立ちます。
経営戦略の考え方は、特に事例1で使いますが、事例2〜4でも使いますので、読んでおいて損はないかと思います。私はこの本で経営戦略の理解を深めることで、事例を分析する切り口が身につきました。
なお、新書の「経営戦略論入門 (PHPビジネス新書)」も同内容でかなり濃い本となっていますので、こちらを購入されてもよいかと思います。
<事例2対策>
小が大を超えるマーケティングの法則/岩崎邦彦
診断士試験界隈で有名な岩崎先生の本。この本を読めば、事例2の方向性がかなり鮮明に見えるようになります。また、小規模事業者のマーケティングの考え方も身につき、今後の企業支援にも役立ちそうと感じています。(「スモールビジネス・マーケティング」も読みましたが、個人的には「小が大を・・・」のほうが好きでした。)
<事例3対策>
多品種少量生産の生産管理改善/五十嵐瞭
別記事(生産管理のおすすめ本 10選 - asiyutaの日記)で生産管理関係のおすすめ書籍をまとめていますが、この本が特に診断士の2次対策として役立ちました。
生産管理関係のコンサルタントを長年されている著書が、生産管理の改善を進めていくための考え方・方策について、具体的に示した1冊であり、この本と照らしながら事例企業を見ることで、事例企業の問題点がかなり見えるようになるかと思います。
★★
以上となります。
独学は勉強方法に迷うことも多いですが、本記事により、皆様の勉強が少しでも効率的に進めば幸いです。
ではまた!
SDGsについて軽く調べてみた
みなさんこんにちは。asiyutaです。
最近、SDGsという言葉をよく聞き、見かけるのですが、「なんか持続可能な社会についての目標らしい」程度にしか知らなくて、ずっと気になっておりました。
今日は、SDGsについて軽く調べてみましたので、概要をざっくりまとめたいと思います。
同じように、「SDGsってなんだろう」と気になっていた方の疑問が解消されると幸いです。
★★
1.SDGsとは
「Sustainable Development Goals」の略称。日本語では「持続可能な開発目標」。
2015 年に国連が採択した、国際社会全体の 2030 年に向けた環境・経済・社会についての目標で、今、世界の進むべき道しるべとなっているようです。
SDGsには、17のゴールと169のターゲットがあります。目指すべき社会像がかなり細かく定義されているようですね。
国連採択文書邦訳:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101402.pdf
2.SDGsの17のゴールとは
SDGsで設定されている17のゴールについて、箇条書きでご紹介します。
※各冒頭キーワードは筆者加筆
- 貧困:あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
- 飢餓:飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
- 健康・福祉:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
- 教育:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
- ジェンダー:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
- 水・トイレ:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
- エネルギー:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
- 働きがい・経済成長:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用 (ディーセント・ワーク)を促進する
- 産業・技術革新:強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
- 平等:各国内及び各国間の不平等を是正する
- まちづくり:包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
- 生産・消費:持続可能な生産消費形態を確保する
- 気候変動:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
- 海の生態系:持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
- 陸の生態系:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
- 平和・公正:持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
- 協力:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバ ル・パートナーシップを活性化する
※SDGsの重要性を写真等や数値データを用いながら説明した国連発行資料↓
SDGs を17の目標ごとにわかりやすく紹介したチラシ、SDGs シリーズ「なぜ大切か」【改訂版ができました】 | 国連広報センター
3.SDGsとは要は何か
17のゴールを要約すると、
ということになるかと思います。
これまで言われてきたことを、新しい概念としてまとめ直して打ち出している。真新しさはないけど、大事なことをもれなく「SDGs」という言葉で表現した、そんな印象ですね。
アイコンもキャッチーで親しみやすい。みんなで共通認識もつには、そういう部分も非常に重要だと感じました。
4.所感
- 世界中で目指すべき方向性を共通認識とるための概念ということがわかった。アイコンのキャッチーさとかもとても良いなと感じた。
- 結局は、その目標に向けてどのように取り組んで、実現させていくかが大事なので、そのあたりを今後は調べてみたい。
- 日本においては、①後進国・発展途上国への支援をこれまでとどのように変えていく必要があるのか、もしくは変える必要はないのか、②持続可能な社会実現に向けて、気候変動・生物多様性・資源エネルギー確保をどのように実行していくのか、あたりが重要だなと感じました。
5.その他参考
※国連広報サイトのSDGs情報が取りまとめられているページ↓
貧困の終焉:2025年までに世界を変える(ジェフリー・サックス著)
SDGsの貧困関係の目標設定のベースとなる試算を行っているジェフリー・サックス氏の書いた本。SDGsの理解を深めるのに有効かと思います。
★★
引き続き調べて、また記事にまとめたいと思います。
ではまた!
仕事をうまく回すには「信用」が大事
こんにちは。
私は2社経験しているのですが、どちらの会社でも仕事がうまく回り出したタイミングって「周囲から信用されだしたなー」と感じたタイミングなんですよね。
最近、改めて信用って大事だなと感じる事件もあったため、頭の整理がてら、「信用」について書いてみたいと思います。
★★
1.信用がなぜ大事か?
信用されると、重要な仕事が回ってきてます。情報も入ってくるようになります。相談もされるようになります。発言もすんなり聞き入れてもらえるようになります。
社内のあらゆる仕事にアクセスでき、その中で自分の価値を発揮することができるようになります。
一方、信用されてないと、簡単で誰でもできるような仕事しか回ってきません。ホウレンソウも高頻度に求められ、何度も確認を受けないといけません。知らなくても影響ない、と判断されて情報も共有されません。相談なんて当然されません。
社内の歯車として、誰でもできそうな仕事を部分的に請負うことしかできません。
2.どうやったら信用されるのか?
兎にも角にも、相手の期待に応え続けることです。任された仕事は確実に遂行する。それを継続し続けることです。
また、自分がやりたい仕事の依頼を増やすため、小さなことで良いので、自ら提案・実行することでまず1つ実績を作り、そこから少しずつその分野の仕事の受注を増やすし、最終的にはその分野はその人、というところまで信用を積み上げる、ということも重要な戦略です。
3.新人時代はなぜ仕事が簡単でつまらないのか?
上述の通り、信用されておらず、簡単な仕事しか任されていないからです。もしくは、期待を受けて大きな仕事をいきなり任されたはいいが、ミスを犯して信用を失ったかです。
いきなり信用されるなんて無理です。どんな実績を引っさげて入ってきた人でも、その社内できちんと実績を出すところを見せないと、信用されません。
まずは、結果を積み上げて信用を積み上げていくところから始めないとです。
4.仕事が面白くないならば?
転職も1つの選択肢ですが、まずは社内で自分がどの程度信用されているかを俯瞰して見るところから始めても良いのではないかと思います。そして、全く信用を積み上げられていないならば、誰に信用を積み上げれば面白い仕事が回ってくるかを定めた上で、小さな提案・実績から始めてみてはいかがでしょうか。きちんと実績が積み上がってくれば、より大きな面白い仕事が回ってくるようになるはずです。
★★
以上、雑多に信用について書いてみました。
自戒も込めて、の記事なので、私も今目指している方向へ徐々に小さな提案をしていき、大きな・面白い仕事が回ってくる状態をつくり、大きな成果につなげていきたいな…と改めて感じました。
ではまた。
会議ファシリテーションで意識している8つのこと
こんにちは。
最近、職場の同僚から「ファシリテーションでいい本はないか?」と質問を受けた際に、「そういえば、社会人になってファシリテーション技術を学んでいる人をほぼ見たことがないな…」と思いました。
チームで働く上で不可欠なスキルな割に、世間から認知されていなさそうだなと。
稚拙ですが、知識の棚卸しがてら、私が会議のファシリテーションをする際に意識していることを整理してみました。
無駄・非効率な会議を無くしたい、会議の生産性を高めたい、と思っている方の参考になれば幸いです。
1.目的とゴール設定を行い、参加者全員に意識させる
何をするにおいても、どこに向かうのか、どこまで向かえばよいのか、を定義することは超重要です。会議においても、同様です。
例えば「効率的な会議の実現」というテーマで会議をする場合においても
■目的:効率的な会議の実現
■ゴール:①参加者全員で現状の問題点の共通認識を持つ、②解決策の打ち手がリストアップされる、③打ち手について、担当者と期限が設定される
と定義し、参加者全員で意識して議論を進めるほうが、「効率的な会議の実現」というテーマだけでダラダラ話すよりも、圧倒的に会議の生産性は高まります。
2.議論のプロセスを設定し、可視化する
集団で思考するには、参加者の力を引き出し、相乗効果を生み出すための「議論・思考のプロセス」が必要になります。
たまに、なんの準備もなしに、「〇〇のテーマについて、さぁどうしましょう?」と会議を設定される方を見かけるのですが、それでは、声が大きい人の発言に引っ張られてそのまま進んでしまうのがオチです。
集団で思考するには、思考プロセス・議論プロセスを設定し、可視化して全員で認識した上で、そのプロセスを進むことが必要になると考えます。
また、適切なプロセスの提示には、日頃からの鍛錬が必要になってきます。ロジカルシンキング・思考フレームワークを、まずは自分一人で考える際に使ってみてはどうでしょうか。
3.発散・収束フェーズを意識する
議論には「流れ」というものがあります。そして、良い結論を導き出すには、良い「流れ」を作ることが大事になります。
その流れづくりで意識したいことが、発散・収束フェーズ。発散フェーズに腰を折るようなコメントはせず、どんどん可能性を広げていく、一方収束フェーズでは結論に向かってどんどんロジカルに整理を行い、脇道にそれる発言をいなす。
このように、「今はどのフェーズだ?」と会議の流れを意識し、良い流れを生み出すことが重要かと思います。
4.発散フェーズは、適切な問いかけで意見を引き出す
発散フェーズでも、うまく議論をマネジメントしないと、意見が全く出てこなかったり、声が大きい人だけが発言したり、という事態に陥ってしまいます。
例えば、あまり発言しない人には「〇〇さん、考え込んでいるような顔をされていますが、いかがですか?」と発言を促してみたり、意見が出ない場合「〇〇という切り口から考えてみたらどうでしょうか?」と視点を変えさせてみたり、「その意見面白いですね!」と議論を加速させてみたり。
あらゆる手段を講じて、発散フェーズを効果的に行えるよう、議論を導くことが大事になります。
5.収束フェーズは、ロジカルに情報を要約する
収束フェーズは難しいです。それまで好き勝手広げていた風呂敷を上手にたたまなければなりません。
ここでは、議論の目的、ゴールに立ち返ることがまずは重要になります。目的に対してどういう軸で意見を整理すればよいかを考え、ロジカルに情報を整理・要約し、結論を導く必要があります。
こちらも、日頃からの鍛錬が重要になってきます。
6.参加者全員で共通認識を取って議論を進める
参加者の力を総動員して議論を進めるためには、全員が同じ認識を持った上で、議論を進めることが非常に重要です。認識が間違ったまま議論を進めると、議論に付いてこれない参加者が発生したり、明後日の方向の意見が出てきてしまったり、と効果的な議論ができなくなってしまいます。
なので、ファシリテーターは、こまめにそれまでの議論を整理し、参加者へ共有することが大事になってきます。「今までの話を整理すると、〇〇ということでしたね。」と全員の認識の統一をこまめに行います。
7.時間管理を行う
議論のプロセスを設計した際、各プロセスに要する時間も設定して全体に共有します。時間は有限です。会議の成果と、かけるべき時間を天秤にかけ、適切な時間を設定し、参加者にそれを守ってもらいます。
「あと◯分で、まだ△の検討が残っているので、この議論はあと□分で終えましょうか」等を提示できるといいですね。
8.準備で9割が決まる
準備、これに尽きます。
会議の開始〜終了までを明確にイメージし、どういう議論プロセスを提示するか、誰に質問を振るか、おそらくどんな結論になりそうか、出た意見はどう集約するか、会議後の次のアクションへはどう繋げるか、これらを効果的に進めるために参加者には会議までに何をしてきてもらわないといけないか、等々。
会議前に、どこまで明確に会議を描けるかで勝負が決まります。これは、イメージしたとおりに会議を進めないといけない、ということではありません。
もちろん会議はナマモノなので、思っていたとおりに進まないことも多々あります。がそんなときに余裕を持って対応できるかは、事前にどこまで予測ができていたかに寄るところが大きいと感じます。
よい会議の実現のためには、準備を怠ってはいけません。
★★
以上、私が会議のファシリテーションで意識していることを記しました。
少しでも参考になれば幸いです。
ではまた。
ファシリテーションの参考文献
↑簡潔にツールが整理されていて、引出を増やすに良い本でした。
↑ビジネス小説。主人公がファシリテーション技術を使って会社変革をしていく様が描かれています。単純に読んでてテンションが上がるのと、会社でのファシリテーション技術を発揮するイメージが湧くと思います。
↑議論を可視化する技法が書かれた本。ファシリテーターは、ホワイトボードの前に立って議論を導く場面も出てくるでしょうから、読んでおいたほうが良いかと思います。なお、私は苦手です(苦笑)
実体験による男性が育児休暇を取得するメリット6選
こんばんは。
少し前に子供が生まれ、育児休暇を1ヶ月取得しました。
今日は、育休取得してよかったなぁと感じたことをまとめ、ご紹介いたします。
育休取得を検討されている方の参考になれば幸いです。
★★
1.子育てスキルが上がり、嫁と分業が可能に
1ヶ月間育児に専念することで、子育てスキルが上がり、「母乳を与える」以外はできるようになりました。
これによって、嫁との育児分担が可能になったため、現在は、土日は完全分業(シフトを組んで、どっちがどの時間帯に子供をみるかを決めています)としています。
お互い、四六時中子育てに追われるのではなく、適度に自分の時間が取れて、かなりストレスフリーで子育てができるようになりました。
育休を取得していなければ、もしかすると「できないこと、苦手なこと、不安なこと」が生じて、分担できていなかったかもしれないため、育休取得してよかったなぁと思います。
2.嫁への気遣いができるようになった(気がする)
育休取得によって、「毎日子育てが続く」ことがどういうことなのかが分かりました。
子供がめっちゃ起きていて家事が予定通りいかない、めっちゃ不機嫌な日で滅茶苦茶疲れ果ててイライラしてしまう、すごい可愛いことが起こった!等々です。
平日仕事帰りに、嫁に「今日はどんな様子だった?」と聞いて、労ることができるようになったのは、育休の経験が大きいのではないかと思います。
3.子育てへの責任感が増した
1ヶ月子供と向き合うことで、「自分がやらなきゃ」「自分が親なんだ」という感覚を強く持てるようになったと思います。
育休とってなければ、おそらく「嫁のサポート」という意識が抜けていなかったんじゃないかと思います。
4.自己投資の時間が確保でき、職場復帰後に成果を生み出せた
育休中、嫁と2人で子育てしたため、細切れですが自分の時間もある程度は取れました。
その時間を仕事の勉強に充て、職場復帰後、育休中に勉強して考えていた案を早速実行したり、勉強した内容を仕事で使うことで、成果をあげることができました。
仕事から離れ、ゆっくり勉強することは、長期的な成長においては有効と感じました。
5.自分がいなくても回る職場体制をつくれた
育休に入るにあたり、自分がしていた業務の殆どを部下・同僚に引き継ぎを行い、自分がいなくても回る体制を作りました。
これによって、子供の都合による急な欠勤の影響を最小限に抑えられたり、「自分じゃないとできない仕事」に専念したりできるようになりました。
生産性を高めるうえで、非常によい機会になったなと思います。
6.子供の成長を嫁と見守る貴重な時間を過ごせた
言わずもがな。人生において非常に幸せで有意義な時間を過ごすことができました。
★★
以上、育休取得してよかったなぁと感じることをまとめました。
置かれている状況が人によって異なるとは思いますが、参考になれば幸いです。
ではまた。
「自殺したい気持ち」から一歩離れるために勧めたい本
こんばんは。
生きていれば、ふと「死にたい衝動」に駆られることは、誰しも一度はあるのではないかと思います。
そんな際には、もちろん医学的治療が必要かと思います。が、個人的には「その欲求と正面から向き合い、理解し、客体化する試み」も重要なのではないかと思います。
「よく分からず扱いようがなく従うがままの欲求」という状態から「客観視できある程度取り扱える欲求」という状態へ移行することで、うまく付き合いながら生きていくことができるのではないか、と思うのです。
そんな個人の思いつき(仮説)をもとに、色々と本を読んでいた時期があり、今日はその中で参考になりそうな本をご紹介したいと思います。
どなたかの心が少しでも軽くなれば幸いです。
1.自殺した人が記した遺書・手記関係
遺書や、自殺直前の手記を読むことで、どのような心理状態・過程から自殺に至ったかが読み取れます。苦しみ・悩みを追体験しつつ、ある人のエピソードとして客体化することで、少し自分の気持ちとも距離を置くことができるのではないかと思います。
↑遺書と自殺直前の生活状態が記された本。遺書が心に重く響きます。良い本でした。
↑自殺願望があり自傷行為を繰り返していた女子高生が、自殺とのギリギリの瀬戸際の中で記したブログ。最終的に自殺されたのですが、そこに至るまでの心の変化が読み取れます。
↑こちらは自殺した女子大学生の手記。学生運動の最中、命を削り、削られながら生きた様子が伺えます。
2.学術的に自殺を理解する
自殺をテーマに研究されている研修者の方々が記した文庫本。体系的に、客観的に自殺を理解することに役立ちます。
↑自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か。自殺を社会学的に分析した本。
↑心理学の観点から自殺に至る過程をまとめた本。予防法もまとめられている。
↑自殺とは異なるが、臨床の知見から死に至る人間の心の動きをまとめた本。
3.その他
↑内容は言わずもがなでしょうか。生き苦しさがひしひし伝わってきました。
★★
少しでも役立てば幸いです。
ではまた。
新任マネジャー・管理職におすすめしたい本9冊
こんばんは。
最近マネジャー・管理職関係の本を改めて読み漁っていました。
今日は、読んだ中でオススメの本をまとめたいと思います。
新任マネジャーの人に、特に参考にしていただけると嬉しいです。
★★
1.駆け出しマネジャーの成長論 / 中原淳
東大の准教授である中原先生がまとめた、新任マネジャー向けの一冊。研究成果に基づき、マネジャーとはなにか、新任マネジャーにとって何が課題なのかが、ロジカルに体系立てて、かつ読みやすく書かれている。
この本に出会えたおかげで、やるべきことがクリアになりました。全てのマネジャーにおすすめしたい1冊。
2.管理職の基本と原則 / 本田和盛
管理職が知っておくべき情報を100の項目でまとめた1冊。こちらも幅広く知るべき知識が網羅されており、ヌケモレがなくなります。特に、「労務管理の知識」「メンタルヘルスの基礎知識」「人事評価の進め方」等もカバーしてくれているのはなかなかないのではないでしょうか。
ざっと目を通しておいて、アンテナの感度をよくするのにおすすめです。
3.管理職1年目の教科書 / 櫻田 毅
こちらは、仕事術をまとめた本。管理職としての自分の生産性を高めるため、またチームの生産性を高めるための技がたくさん書かれており、大変参考になりました。
この本を読んで、1on1ミーティングをチームに導入したりと、影響を受けました。
4.短期間で組織が変わる行動科学マネジメント / 石田淳
1テーマに絞って書かれた本。
部下が仕事ができない理由は、①仕事のやり方が分かっていない、②仕事のやり方は分かっているが継続できない、の2パターン。「結果に直結している行動」をいかに増やし、継続させるか。について理解が深まりました。
5.マネジメントの基礎理論 / 海老原 嗣生
理論に基づき、マネジャーがどのようにマネジメントすればよいかを示した1冊。ロジカルな構成で、かつ簡潔にまとめられており、腹落ち具合が非常に良かったです。
この本に沿ってやることで、人がどんどん成長するチームを作っていけそうな気がしました。
6.社員の力で最高のチームをつくる / ケン・ブランチャード
エンパワーメントについて書かれた本。
この本読むまで、「エンパワーメント」について何も知らなかったのですが、かなり衝撃を受けた考え方でした。本で出てくる事例ほど自律した組織が本当に作れるのか…旅と表現したのも納得です。
一度読んでみて、高い理想を知ってみることをおすすめします。
7. マンガでやさしくわかる課長の仕事 / 小倉広、阿部花次郎
何かを学ぶときに、マンガで学ぶシリーズから軽く入門するのが好きなのですが、これはストーリーと解説がまとまっていて、読む価値があると感じました。
文字ばかりの本を読むのがとっつきにくい人にはおすすめです。
8.マンガでやさしくわかる部下の育て方 / 中原淳
漫画で学ぶシリーズとは思えない完成度の高さ。めちゃくちゃいいです。本記事「1」の中原先生がベースとなった本なので、ストーリーもおそらく事例に基づいているだろうし、全てが研究による理論に基づいて描かれていて、本当に何度でも読み返したいと思える一冊でした。
めちゃくちゃ完成度高いです。
9.マネジメント基本と原則 / ピーター・F・ドラッカー
学生時代に読んで感銘を受け、最近読み返してまた感銘を受けた1冊。
1〜8の本とは少し性質が異なるのですが、「顧客は誰か」「どんな成果を出すべきか」という本質をつく問を自問しながら読むことで、自分のチーム、ひいては会社の理解が大幅に深まると思います。
組織を持つマネジャーとして、示唆に富む本だと思います。
マネジメント読むなら、もしドラもセットで読むと理解が深まって良いと思います。話題になっただけあるなと、質の高さを感じます。
★★
以上、9冊に絞ってお届けしました。
悩んでいる新任マネージャーに届くといいな…。
ではまた。
※関連記事
マネジャーの心得まとめ
こんばんは。
昇進し、部下を持ち、暫く経過しました。ココ最近、改めてマネジャーとして何をすべきなのか、本を読みつつ色々考え直しておりました。
今日は、考えた結果、「マネジャーの本質ってこれだよね」と思った内容を簡潔にまとめたいと思います。
マネジャーなりたての人がいれば、参考にしていただけると幸いです。
★★
1.マネジャーの役割
まず、マネジャーの役割ですが「他者を通じて、物事を成し遂げること」これに尽きると思います。担当との違いは、「他者を通じて」という部分です。この視点の転換ができるかがまず最初の鍵。
なお、ここでいう「他者」は主に部下を指します。(上司・他部署の人等々も含みます)
2.チームが為すべきことを理解
マネジャーがまずやるべきことは、チームが何を為すべきかを理解することです。チームが置かれている状況を理解し、そこから正しくチームが進むべき道を示すこと。チームの顧客は誰で、どんな成果を上げるべきなのか、という問いに答えること。
3.ギリギリの仕事を任せる
やるべきことを理解したあとは、部下に、できるかギリギリの仕事を任せ、成果とともに成長を実現することです。チームが生み出せる最大限の成果を出しつつ、その量をどんどん大きくしていくイメージです。
仕事の任せ方には、手順があります。
1)部下を観察して理解
部下の能力、関心、モチベーションの源泉を理解します。定期的な面談、第3者から聞き取り、普段からの観察で把握します。
2)部下ができるギリギリの仕事を任せ、部下に「やります」と約束させる
①で把握した部下ができるギリギリのラインの仕事を任せます。
任せるときには、①まず背景・全体像、組織にとっての意義、部下にとっての意義をしっかり伝えます。②躓きそうなポイントを先回りして伝えます。③実行のサポート体制を整えます。④部下自身が納得した上で「やります」と言う状況を作ります。
なお、部下の成熟具合に応じて、仕事の任せ方の詳細度はアレンジします。中堅社員に対してなら、背景・目的と権限の範囲を示してあげればそれで動けます。新人に対しては、何を「どうやって」まで伝えます。業務の骨格を上司が作ってあげることで、スピーディーに仕事を実施することができます。
3)振り返りで、部下自身に気づいてもらう
業務が終わったら、振り返りを行います。人は、自分から気づかない限り、自分を変えることはできません。ここでは、業務を通じてよかったこと、良くなかったこと、同改善すればよいか、を部下自身の言葉で振り返ってもらい、成長を促します。
振り返りを促すコツとしては、①何が起こったかを部下の口から説明してもらう、②そのままでよいこと、変えるべきことを言ってもらう、③これからどうするかを話してもらう、という手順を、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを組み合わせて行うと良いでしょう。
4)上司からのフィードバックを行う
最後に、部下自身で気づけなかった課題を、上司からフィードバックして気づかせます。
よいフィードバックをするには、まず信頼関係が重要です。普段から雑談も含めたコミュニケーションをたくさんとり、誠実に、奉仕の精神で付き合い、信頼関係を気づきましょう。
さて、具体的なフィードバックの方法ですが、
①客観的かつ正確に事実をまず伝えます。どのような状況で、部下のどんな行動が、どんな影響をもたらしたのか。主観や感情は排除し、淡々と問題点を示します。部下の言い分もしっかり聞きます。
②投げつけた事実に対して、対話をして部下の理解を得ます。部下との認識のギャップがあっても粘り強く時間をかけて対話を行うことが大事です。
③再度振り返りし、今後どうするかを決めます。部下の言葉で「自分の過去」「現在の状況」「今後どうするか」を語らせることが大事です。
④最後に、上司からしっかり期待を伝え、フォローアップとモニタリングをし続けます。
なお、良かった点もフィードバックして伸ばしてあげましょう。褒め方には、「成果を褒める」「過程を褒める」「存在を褒める」の3パターンがあるので、意識して使えると良いでしょう。
以上1)〜4)を繰り返し、ギリギリの仕事を任せて部下の成果・成長を実現します。
4.プレイヤーでも居続ける
プレイングマネジャーで居続ける努力をするべきです。理由は、①戦力としてチームの成果に貢献できるから、②現場感覚を持ち管理職としての適切な判断ができる状態を維持するため、③いつ首になってプレイヤーに戻ってもいいように。
★★
以上。簡潔にとか言っていたが、だいぶ長くなってしまいました…
ではまた。
※関連記事
生産管理のおすすめ本 10選
こんばんは。
仕事・資格勉強の関係で、最近生産管理関係の本を読み漁っておりました。
今日は、読んだ中でおすすめの本を10冊に絞ってご紹介したいと思います。
★生産管理について体系的に学ぶなら・・・
①生産マネジメント入門Ⅰ / 藤本隆宏
著者が東京大学経済学部の学部3〜4年生に「技術・生産管理論」を講義した際の約40時間分の講義ノートを下敷きとした1冊。
生産管理に関するあらゆるトピックが、背景とともに体系的にまとめられており、体系的に知識を深めたい方にはオススメです。
なお、このシリーズはⅡもあるのですが、生産管理から少し離れ、購買・開発等がテーマとなるため、時間がない方はⅠのみで良いかと思います。
生産マネジメント入門〈2〉生産資源・技術管理編 (マネジメント・テキスト)
②戦略的生産システム / 玉木欽也
生産の問題に関する主要な基本知識が体系的にわかり,当時(1996年)の日本の製造業の生産システムに関連した「技術と管理」の動向が大まかに把握できる本。
他の本を読んでいると、色んな所でこの本が引用されていることからも、生産管理の基礎知識を体系化した重要な1冊であることが分かる。
個人的には、「工程管理」の章が他の本にもまして簡潔にまとまっていて、頭が整理されました。
③ビジネスキャリア検定試験標準テキスト 生産管理2級 / 中央職業能力開発協会
公的資格試験であるビジネスキャリア検定試験の生産管理に関するテキスト。
国が定めた「生産管理に関して学ぶべき項目」が体系立ててまとまっており、生産管理を広く、深く、正確に学ぶのにオススメです。
生産管理 2級―共通知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)
生産管理プランニング(生産システム・生産計画) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)
生産管理プランニング(製品企画・設計管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)
生産管理オペレーション(購買・物流・在庫管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)
生産管理オペレーション(作業・工程・設備管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)
なお、資格のレベルがいくつかあり、2級が難しかった人は、優しいレベルのテキストを読んでみても良いかと思います。↓レベル別の想定読者
BASIC級:学生、就職希望者、内定者、入社して間もない方
3級:実務経験3年程度(係長、リーダー相当職を目指す方)
2級:実務経験5年程度(課長、マネージャー相当職を目指す方)
1級:実務経験10年以上(部長、ディレクター相当職を目指す方)
ビジネス・キャリア検定 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
★生産管理の特定分野の知識を深めるには・・・
④ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か / エリヤフ・ゴールドラット
製造業向けに「制約条件の理論(TOC:Theory of Constraints)」を小説仕立てで説明したビジネス小説。小説なので、圧倒的にわかりやすい、イメージしやすい、実践しやすいです。
本書を読めば、「制約理論」という工場を見るメガネを手に入れることができ、生産管理を行う上で1つ上の次元に上がることができると思います。
また、漫画版の完成度も非常に高く、こちらも合わせて読むことをおすすめします。
⑤トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして / 大野耐一
製造業の標準となった「トヨタ生産方式」の産みの親である著書が、どういう背景のもと、何を考え、トヨタ生産方式を生み出したのか、そしてどう仕組みを構築し、現場で実践していったのかがまとめられている。
本書を読めば、トヨタ生産方式の根幹である「徹底したムダの排除」という思想を血肉にできる。
⑥よくわかる「IE七つ道具」の本 / 藤井春雄
IEの現場での実践・活用方法がよくまとめられた1冊。主要テーマをきちんと押さえた上で、図表をたくさん使いながら、IEの実践方法が書かれており、実務者に非常に役立つ本である。
なお、IEを体系立てて深く学ぶには、こちらの本もオススメです。時間がある人は合わせて読まれることをおすすめします。
⑦適正在庫の考え方・求め方 / 勝呂隆男
適正在庫の考え方・求め方を示し、求めた適正在庫を駆使して、在庫管理の適正化をいかに実現するかの方法論が書かれている1冊。
適正在庫算出の計算式がなぜその式なのか、導出過程まできちんと解説されており、在庫管理を理論立てて実践する際に非常に参考になります。
(導出過程まで書いてる本、この本以外で見たことないです…)
なお、在庫管理をもう少し俯瞰してサプライチェーン・マネジメントの観点から考える際には、こちらもオススメです。SCMの基本的な内容が網羅的に記されています。
⑧生産管理システム構築のすべて / 北村友博
生産管理にかかるすべての業務の基礎知識を網羅した上で、システム設計の考え方・構築方法について示された1冊。
生産管理の業務知識を網羅できることはもちろん、システムがどのように設計されているのか、システム化するためにはどのような情報が整理されていないといけないのか等がわかります。
システム導入の際や、システム導入の前段のIT活用による効率化の参考になります。
⑨図解でわかる外注管理いちばん最初に読む本 / 神谷俊彦
外注管理について体系立てて学ぶのに最適な本。外注管理の目的から、実施すべき業務内容まで端的に書かれています。私はこの本を参考に、社内の外注管理の見直しを行いました。
★生産管理の業務改善の視点を得るには・・・
⑩多品種少量生産の生産管理改善 / 五十嵐瞭
生産管理関係のコンサルタントを長年されている著書が、生産管理の改善を進めていくための考え方・方策について、具体的に示した1冊。
著書のコンサルティング経験に基づいて、課題・改善策・進め方が端的にまとめられており、これから生産管理の改善を進めようという人には参考になるのではと思います。
(選書理由には、私の好みの書き方がされていた、という個人的な理由もあります…笑)
なお、同著書のこちらの本も、図をベースに向上の管理方法が学べてオススメでした。
★★
気になった本が1冊でもあれば幸いです。
なお、色々読んだ結果、「計画」「統制」に尽きるな、というのが感想でした。生産管理の肝っすね。
ではまた!
※関連記事
アラサーがボイトレで1年間学んだことまとめ
こんにちは、asiyutaです。
ひょんなことから、アラサーになって人生で初めてバンドを始め、超ド下手にもかかわらずなぜかボーカルを数曲することになり、最低限人様に聞かせられるレベルにならなければ…とボイトレに通いだしたのが、丁度1年前のことです。
あれからなんだかんだとボイトレに1年間通いました。そして、今月で退会することになりました。
今日は、ボイトレに1年間通った結果と、学んだことを忘れないように忘備録をまとめたいと思います。
★★
1.1年間ボイトレに通うと、ちゃんと上手くなる
年末、久しぶりに会う友人とカラオケに行ったのですが、「声がぜんぜん違う」「声が変わった」「上手くなった」と色々とお褒めの言葉をいただきました。
自分でも実感はありましたが、友人から改めて言われるとやはり嬉しいですね。
個人的な所感としては、以下が変わったのかなと思います。
- 声が安定した 一番如実に変化した点です。声を腹で支えられるようになったので、声量が安定しました。友人からも「高音でめっちゃ叫んで無理やり出していたのがなくなっていてビックリした」「声がしっかり出ている」とのコメントを頂きました。
- キーが少しだけ上がった 1年前に高すぎて歌えていなかった曲が歌えるようになりました。ただ、劇的に変わったわけではなく「あと少しで歌えそうだね」という曲が安定して歌えるようになった程度です。が、きれいに歌える曲が増えたのは嬉しい限りですね。
- リズム感がよくなった 特にアップテンポの曲で、歌のリズムと曲のリズムが合っていなくて聞き苦しかったのがかなり改善されました。嫁からも「リズム感かなりマシになったね」とお褒めの言葉を頂きました。(嫁は音楽センス抜群なのでかなり辛口です)
- 滑舌がよくなった 口の開け方を学んだことによって、ぼやけた言葉がかなり減ったと思います。「声がしっかり出ている」という友人評価もこれが一因だと思っています。
- 歌える曲のラインがわかった 自分の力量を理解したので、冒険しなくなりました。カラオケで実力以上の歌を選曲してしまったときのなんとも言えない感じを経験することがなくなり、カラオケに行くことが精神的に楽になりました。(好きな曲入れて自爆、というパターンが前はあった…)
1年間ちゃんと通って、レッスンで出された課題も程々に練習していれば、きちんと上達します。また、この歳になって何かが上達する感覚を味わうのは楽しかったです。ボイトレ気になっている人は、1ヶ月でもいいから通ってみることをオススメします。人生楽しくなると思います。
2.ボイトレで学んだことまとめ
せっかく学んだので、忘れないようにポイントを記録しておきます。
- 歌う前にストレッチ重要 発声はスポーツと一緒です。歌う前に体幹や首・肩まわりをほぐすことで声が出やすくなります。
- 歌う前のチューニング重要 声は楽器と一緒です。チューニングしないとキーが狂います。ドレミファソラシドを発声→ピアノアプリで正しい音を確認、を↑↓両方やってチューニングするとキーが狂わなくなります。
- 腹式を使い、お腹で声を支える 声が安定します。声がちゃんと出ているかどうかって最低ラインだと思います。めっちゃ大事。
- 口をしっかり、正しい形で開ける 口の形で声が変わります。「あいうえお」それぞれの正しい形を意識し、唇引っ込めず、口を後ろに引っ張らず、奥歯の間に指入るくらいしっかり開けて喉を開くだけで、自然といい声になります。(あ〜わをんまで発声練習したなぁ…)
- ドラムの音に合わせて歌う、特に裏拍意識 曲はドラムが基本です。ドラムに合わせて歌うことで、リズムよく歌うことができます。(リズム感がない私は、よく裏拍とりながら歌う練習をしました…しんどかった…)
- 高音域は首の力を抜く、お腹で支える、声を遠くに飛ばすイメージ 高温域が出なくて力んでしまっていたのですが、力んでも高音は出ませんでした。キーを上げる基礎連をした上で、力まずきれいに発声することが、歌えるようになるための近道と思うようになりました。
- 練習したら録音して聞く 録音すると、きれいに歌えている「つもり」だったところが炙り出されます。かなり落ち込みます笑。でも、上手くなるには録音して客観的に自分の歌声を聞いて課題を認識することは非常に重要でした。
- 低音響かせるところは胸に響かせる ええ声意識。また、個人的には胸に意識が行くことで、高音への焦りも緩和されていたように感じます。
思い返しても色々学びましたね。気になる項目がある人は、ボイトレに通ってみてください。人に教えられるほどの知識は1年では付きませんでした。
3.今後どうする
今月で退会はしますが、ボイトレ楽しかったので、引き続き課題曲決めて、ひっそりカラオケ通おうかなぁと思っています。
特に、高温域まだまだ広げていきたいので、リップロールやハミングの練習もたまにしつつできたらなと思います。
老後、暇になったらまた通おうかなぁ…
非常に楽しい1年間でした。
★★
ではまた!
保険に入るべきかを調べてみた
こんばんは、asiyutaです。
アラサーのええ歳になって、保険に入っておらず、そろそろ入ったほうがいいのかなぁ…と漠然と感じだしたので、保険に入るべきか調べてみました。
同じように、「なんとなく保険入ったほうがいいと感じるけどどうなんだろう…」と思っている方の参考になれば幸いです。
★★
1.そもそもの保険の役割とは何か?
保険ってなんだろう | 保険を学ぼう | なるほど保険ガイド(基礎編) | 東京海上日動火災保険
こちらを読んだところ、「日常生活で起こる様々なリスク(危険)に備える制度」とのこと。そして、特に「お金」に関するリスクに対応する制度と考えられます。
また、リスク=発生確率×影響度 と分解できますが、影響度の小さいものは基本的に貯蓄で対応すればいいのかなと考えられます。
つまり、ある程度起こりそう(発生確率が0ではない)で、起こったときの金銭ダメージが超大なものに備えるために使う制度が、保険と言えるのかなと思います。
2.ある程度発生しそうな金銭ダメージってどんなこと?
私の身に起こりそうで、起こったときの金銭ダメージがめっちゃ大き「そう」なのをリストアップしてみて、かつ実際にダメージがどの程度なのかを調べてみました。
(1)死んだときに遺族がお金に困るかも?
【影響度】
- 嫁が遺族として残っている場合、嫁の稼ぎでなんとかなりそう
- 子供だけが遺族として残った場合、①私・嫁の両親ともに健在なので、事前にお願いしておけばなんとかなりそう。②年金に加入しているので、遺族年金として月10万円以上は入り、その金でなんとかなりそう。
【結論】
- 年金ちゃんと入っておこう
- 私・嫁の両親にちゃんと事前にお願いしておこう(引き継げる状態にしておこう)
【参考URL】
遺族厚生年金制度 https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html
遺族年金簡易算出
https://www.orixlife.co.jp/guide/navi/survivors_pension.html
(2)大病になって治療費が払えなくなるかも?
【影響度】
- 保険適用される診療にかかる費用は、高額療養費制度により月額8万程度に収まる
- 保険適用外の診療にかかる費用は、高額療養費制度の対象外なので、カネがかかる(入院中の食費や居住費、患者の希望によってサービスを受ける「差額ベッド代」「先進医療にかかる費用」等)
- 先進医療を受けないといけないような場面はほぼないと考えて良さそう。
- 1年半以下の期間病気により働けない場合は、健康保険に直近1年以上加入していれば傷病手当金が支払われるのでなんとかなりそう。
- 数年、数十年単位で高額療養費制度にかかるような入院をする場合は金がヤバそうだけど、そんなパターンはないとみなして良さそう。
【結論】
- 健康保険にはちゃんと入っておこう
- 月8万円以下の治療費が長期的にかかる場合は、貯蓄で対応しよう。なので、最低限は貯めとこう。
【参考URL】
病気やケガで会社を休んだとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
先進医療一覧 http://www.senshin-daido-life.jp/data/advanced_medical_list.pdf
(3)交通事故を起こし、被害者・被害物件への補償ができないかも?
【影響度】
- 車なら、自賠責保険+任意保険に必ず入っておけば大丈夫そう。億単位の補償の可能性もあるので、賠償額は上限なしのもののほうが良さそう。
- 自転車も、自転車保険に入っておけば大丈夫そう。自転車でも億近くの補償になる事例が近年増えているので、賠償額が高額までカバーしているものに入っておいたほうが良さそう。
【結論】
- 車乗るときは、ちゃんと保険入ろう。特に、友達の車乗るときや、レンタカー借りるときは忘れがちなので、絶対忘れないようにしよう。
- 自転車も使うときは、ちゃんと保険入ろう。
【参考URL】
交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング - 自動車保険一括見積もり
(4)家事を起こしてしまい、賃貸の自宅及び火事により被害を受けた人への賠償金が払えないかも
【影響度】
- とりあえず、故意・重過失じゃなければ、賃貸契約の大家さん以外に対しては賠償しなくても良さそう
- 重過失とは以下のような「そら家事なるわな」という状況。
①石油ストーブに給油する際に、石油ストーブの火を消さずに給油しこぼれた石油に着火して発生した火災の場合(東京高裁判決平成15年8月27日)
②周囲を建物で囲まれた狭い場所でしたたき火の不始末(東京地裁判決昭和58年10月13日)
③天ぷらの調理中に天ぷら油の入った鍋をガスコンロに火をつけたまま台所を離れた場合(東京地裁判決昭和51年4月15日) - 賃貸物件の場合、大家さんに対しては、賃貸契約により「原状回復義務」があるので、賠償が必要。賃貸契約時に加入する火災保険の補償対象範囲を確認し、対象外の場合は別途加入が必要かも。
【結論】
- 故意・重過失が起こるような状況を作らない。起きてしまう恐れがあるならば、火災保険に入るべし。
- 賃貸物件の場合、原状回復義務に対して火災保険が適用されるか確認しておくべし。
【参考URL】
火災の事故にまつわる賠償責任 https://www.insweb.co.jp/car/column/bengoshi/kasai-jiko
(5)老後の生活費・介護費用が足りないかも
【影響度…というか考え方】
- 保険ではなく、貯蓄、資産運用、年金で備えるべし
- 現役時代にしっかり稼ぎ、運用し、蓄え、備えるしかない。
(6)親の介護にかかるお金が足りないかも
【影響度】
- 介護の平均期間は3年7カ月、費用総額は787万円。
- 基本は親本人の資産の中で対応してもらいつつ、不足分は支払うしかないか。
- 自分・嫁の両親と、そのあたりのお金のやりくりについて、必要に応じて話し合っておいたほうがいいかも。
【結論】
- 現役時代にしっかり稼ぎ、運用し、蓄え、備える。
- 親と事前にお金のやりくりを話し合っておく。
【参考URL】
介護の期間は「3年7カ月」、費用の総額は「787万円」 - シニアガイド
★★
以上、私の身に起こりそうな金銭ダメージと、その対応策でした。
まずは現役時代にしっかり稼ぎ、運用し、蓄える。さらに社会保障活用しつつ、起こりそうなリスクに対してのみきちんと保険をかけておけば大丈夫そうですね。
とりあえず、火災保険と自転車保険について要確認かなーと感じました。
ではまた!