こんばんは。
生きていれば、ふと「死にたい衝動」に駆られることは、誰しも一度はあるのではないかと思います。
そんな際には、もちろん医学的治療が必要かと思います。が、個人的には「その欲求と正面から向き合い、理解し、客体化する試み」も重要なのではないかと思います。
「よく分からず扱いようがなく従うがままの欲求」という状態から「客観視できある程度取り扱える欲求」という状態へ移行することで、うまく付き合いながら生きていくことができるのではないか、と思うのです。
そんな個人の思いつき(仮説)をもとに、色々と本を読んでいた時期があり、今日はその中で参考になりそうな本をご紹介したいと思います。
どなたかの心が少しでも軽くなれば幸いです。
1.自殺した人が記した遺書・手記関係
遺書や、自殺直前の手記を読むことで、どのような心理状態・過程から自殺に至ったかが読み取れます。苦しみ・悩みを追体験しつつ、ある人のエピソードとして客体化することで、少し自分の気持ちとも距離を置くことができるのではないかと思います。
↑遺書と自殺直前の生活状態が記された本。遺書が心に重く響きます。良い本でした。
↑自殺願望があり自傷行為を繰り返していた女子高生が、自殺とのギリギリの瀬戸際の中で記したブログ。最終的に自殺されたのですが、そこに至るまでの心の変化が読み取れます。
↑こちらは自殺した女子大学生の手記。学生運動の最中、命を削り、削られながら生きた様子が伺えます。
2.学術的に自殺を理解する
自殺をテーマに研究されている研修者の方々が記した文庫本。体系的に、客観的に自殺を理解することに役立ちます。
↑自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か。自殺を社会学的に分析した本。
↑心理学の観点から自殺に至る過程をまとめた本。予防法もまとめられている。
↑自殺とは異なるが、臨床の知見から死に至る人間の心の動きをまとめた本。
3.その他
↑内容は言わずもがなでしょうか。生き苦しさがひしひし伝わってきました。
★★
少しでも役立てば幸いです。
ではまた。