asiyutaの日記

知識・経験・思考のまとめ

生産管理のおすすめ本 10選

こんばんは。

 

仕事・資格勉強の関係で、最近生産管理関係の本を読み漁っておりました。

今日は、読んだ中でおすすめの本を10冊に絞ってご紹介したいと思います。

 

★生産管理について体系的に学ぶなら・・・ 

①生産マネジメント入門Ⅰ / 藤本隆宏

著者が東京大学経済学部の学部3〜4年生に「技術・生産管理論」を講義した際の約40時間分の講義ノートを下敷きとした1冊。

生産管理に関するあらゆるトピックが、背景とともに体系的にまとめられており、体系的に知識を深めたい方にはオススメです。

なお、このシリーズはⅡもあるのですが、生産管理から少し離れ、購買・開発等がテーマとなるため、時間がない方はⅠのみで良いかと思います。  

生産マネジメント入門〈2〉生産資源・技術管理編 (マネジメント・テキスト)

 

②戦略的生産システム / 玉木欽也

生産の問題に関する主要な基本知識が体系的にわかり,当時(1996年)の日本の製造業の生産システムに関連した「技術と管理」の動向が大まかに把握できる本。

他の本を読んでいると、色んな所でこの本が引用されていることからも、生産管理の基礎知識を体系化した重要な1冊であることが分かる。

個人的には、「工程管理」の章が他の本にもまして簡潔にまとまっていて、頭が整理されました。 

戦略的生産システム

戦略的生産システム

 

③ビジネスキャリア検定試験標準テキスト 生産管理2級 / 中央職業能力開発協会 

公的資格試験であるビジネスキャリア検定試験の生産管理に関するテキスト。

国が定めた「生産管理に関して学ぶべき項目」が体系立ててまとまっており、生産管理を広く、深く、正確に学ぶのにオススメです。

生産管理 2級―共通知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)

生産管理プランニング(生産システム・生産計画) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)

生産管理プランニング(製品企画・設計管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)

生産管理オペレーション(購買・物流・在庫管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)

生産管理オペレーション(作業・工程・設備管理) 2級―専門知識 (ビジネス・キャリア検定試験 標準テキスト)

 

なお、資格のレベルがいくつかあり、2級が難しかった人は、優しいレベルのテキストを読んでみても良いかと思います。↓レベル別の想定読者

BASIC級:学生、就職希望者、内定者、入社して間もない方

3級:実務経験3年程度(係長、リーダー相当職を目指す方)

2級:実務経験5年程度(課長、マネージャー相当職を目指す方)

1級:実務経験10年以上(部長、ディレクター相当職を目指す方)

ビジネス・キャリア検定 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)

 

 

★生産管理の特定分野の知識を深めるには・・・ 

④ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か / エリヤフ・ゴールドラット

製造業向けに「制約条件の理論(TOC:Theory of Constraints)」を小説仕立てで説明したビジネス小説。小説なので、圧倒的にわかりやすい、イメージしやすい、実践しやすいです。

本書を読めば、「制約理論」という工場を見るメガネを手に入れることができ、生産管理を行う上で1つ上の次元に上がることができると思います。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

 

また、漫画版の完成度も非常に高く、こちらも合わせて読むことをおすすめします。

ザ・ゴール コミック版

ザ・ゴール コミック版

 

 

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして / 大野耐一

製造業の標準となった「トヨタ生産方式」の産みの親である著書が、どういう背景のもと、何を考え、トヨタ生産方式を生み出したのか、そしてどう仕組みを構築し、現場で実践していったのかがまとめられている。

本書を読めば、トヨタ生産方式の根幹である「徹底したムダの排除」という思想を血肉にできる。

 

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

  • 作者:大野 耐一
  • 発売日: 1978/05/01
  • メディア: 単行本
 

 

⑥よくわかる「IE七つ道具」の本 / 藤井春雄

IEの現場での実践・活用方法がよくまとめられた1冊。主要テーマをきちんと押さえた上で、図表をたくさん使いながら、IEの実践方法が書かれており、実務者に非常に役立つ本である。

なお、IEを体系立てて深く学ぶには、こちらの本もオススメです。時間がある人は合わせて読まれることをおすすめします。

IEの基礎

IEの基礎

  • 作者:藤田 彰久
  • 発売日: 1997/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

⑦適正在庫の考え方・求め方 / 勝呂隆男

適正在庫の考え方・求め方を示し、求めた適正在庫を駆使して、在庫管理の適正化をいかに実現するかの方法論が書かれている1冊。

適正在庫算出の計算式がなぜその式なのか、導出過程まできちんと解説されており、在庫管理を理論立てて実践する際に非常に参考になります。

(導出過程まで書いてる本、この本以外で見たことないです…)

適正在庫の考え方・求め方

適正在庫の考え方・求め方

  • 作者:勝呂 隆男
  • 発売日: 2003/09/01
  • メディア: 単行本
 

 

なお、在庫管理をもう少し俯瞰してサプライチェーン・マネジメントの観点から考える際には、こちらもオススメです。SCMの基本的な内容が網羅的に記されています。

この1冊ですべてわかる SCMの基本

この1冊ですべてわかる SCMの基本

  • 作者:石川 和幸
  • 発売日: 2017/11/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

⑧生産管理システム構築のすべて / 北村友博

生産管理にかかるすべての業務の基礎知識を網羅した上で、システム設計の考え方・構築方法について示された1冊。

生産管理の業務知識を網羅できることはもちろん、システムがどのように設計されているのか、システム化するためにはどのような情報が整理されていないといけないのか等がわかります。

システム導入の際や、システム導入の前段のIT活用による効率化の参考になります。

生産管理システム構築のすべて

生産管理システム構築のすべて

  • 作者:北村 友博
  • 発売日: 2010/02/18
  • メディア: 単行本
 

 

⑨図解でわかる外注管理いちばん最初に読む本 / 神谷俊彦

外注管理について体系立てて学ぶのに最適な本。外注管理の目的から、実施すべき業務内容まで端的に書かれています。私はこの本を参考に、社内の外注管理の見直しを行いました。

 

 

★生産管理の業務改善の視点を得るには・・・

多品種少量生産の生産管理改善 / 五十嵐瞭

生産管理関係のコンサルタントを長年されている著書が、生産管理の改善を進めていくための考え方・方策について、具体的に示した1冊。

著書のコンサルティング経験に基づいて、課題・改善策・進め方が端的にまとめられており、これから生産管理の改善を進めようという人には参考になるのではと思います。

(選書理由には、私の好みの書き方がされていた、という個人的な理由もあります…笑)

多品種少量生産の生産管理改善

多品種少量生産の生産管理改善

  • 作者:五十嵐 瞭
  • 発売日: 1997/12/01
  • メディア: 単行本
 

 

なお、同著書のこちらの本も、図をベースに向上の管理方法が学べてオススメでした。

 

★★

 

気になった本が1冊でもあれば幸いです。

なお、色々読んだ結果、「計画」「統制」に尽きるな、というのが感想でした。生産管理の肝っすね。

 

ではまた!

 

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