こんにちは、asiyutaです。
1年前に、子育て支援策について感じたことをまとめました。あれから1年経ちましたので、今日はこの1歳編をまとめようと思います。
これから子育てされる方や、子育て関係の仕事に関わる方の参考になれば幸いです。
★★
1.パパが子育て理由で仕事休めるような社会が必要では?
自分がというより、周りの同世代の子育て世帯やtwitter等を見て感じたことですが、夫婦間で子育てがうまくいっていない原因のほとんどが、以下ループに陥ることで生じている気がしました。
- 夫側が仕事を休めない(休まない)
&
妻側が仕事を休まざるを(諦めざるを)得ない
↓ - 子育て分担に差が生じる
&
子育てスキル(子供の懐き度合いも)に大きな差が開く
↓ - より妻に依存した子育て体制に
↓ - 1に戻る
このループ自体は問題ではないと思っています。では何が問題かというと、夫婦間で「子育ては分担したいよね」というビジョンを掲げているにも関わらず、このループに陥ってしまっている家庭です。そして、このケースに陥っている家庭は、けっこう多いのでは、と感じます。
例えば、週末は子連れパパをたくさん見かけるのに、平日の病院ではママしか見かけなかったり、1歳半検診ではパパが1人もいなかったり。
我が家では、1歳半検診には私が連れていったのですが、男性が自分1人しかいないあの空間を目の当たりにして、「男性が仕事休めない問題はかなり根深そう」と感じたのを今でも鮮明に覚えています。
で、じゃあどうしたらいいんだ、というところですが、
- 行政側・・・子育て支援を充実している企業を認定して見える化したり、企業の子育て支援の社会機運を高める
- 共働き子育て世帯側・・・子育てしやすい会社に転職したり、社内で働き方の変化をすることで、企業側に圧力をかける
- 企業側・・・子育て理由の離職を防止して優秀な人材を長期確保するため、子育て支援策を充実させる
と、労働市場において「子育て支援策の充実度」が重要な要素となるように、取組を進めていくしかないのかな、と思います。
以前の記事でも紹介した「くるみんマーク」や、それに準じる施策の強化が必要と感じました。
2.歩行空間設計はもう少し何とかしてほしい
日々、保育園の朝の送迎をしていて感じることが、「子供を歩かせて登園させてあげたい」ということです。
我が家から保育園までの道のりは、歩道がない道があったり、保育園前の道路では登園の自動車・自転車がたくさん通行しており、とても安心して子供を歩かせられる環境ではなく、仕方なく抱っこして登園しているのですが、最近歩き始めた我が子を見て、「歩いて登園させてあげられたらめっちゃいいのにな~」と日々感じておりました。
で、この記事を書くにあたって少し考えてみたら、保育園前の道路は、登園関係の通行以外、登園時間帯の交通ってほぼないんですよね。で、保育園前道路を少し進むと高架があって、高架下には交通がほぼなく、かつ割と広めのスペースがあるんですよね。
で、これって、保育園前の道路を時間規制通行止めにして、保育園送迎関係の車両は保育園前道路を進んだ先の高架下に駐車・駐輪スペースを設けてしまえば、歩いての登園ができるのでは?と。
これに限らず、日本の道路空間は、自動車優先で整備されてきて、歩行者がないがしろにされてきました。子供の安全を守る、という切り口で、積極的な歩行空間の設計・規制をしてほしいなと感じました。
都道府県・市町村の道路管理者や警察の交通規制者に、ぜひ頑張っていただきたいところですね。
【スクールゾーンの規制】標識や時間帯、違反時の罰則と許可証の申請について | カーナリズム
3.病児保育体制は充実していた
1年前から保育園に通いだしたのですが、聞いていた通り、保育園1年目ということでメチャメチャ風邪をひきました。平均して月2回は風邪をひいたと思います。そして1回ひくと1週間弱は回復までに時間を要したので、実質半分くらい保育園通ってなかったのでは、という気もします。
そんな状況下でしたが、なんとかなった1年でした。我が家が利用したサービスとしては以下2つで、特に市の病児保育室・病後児保育室を利用していました。
- 民間の病児保育サービス
登録しておき、必要な時に数回利用させていただきました。当日朝8時までに連絡すれば、当日預けOKという対応力が、非常に安心感があり助かりました。 - 市の病児保育室・病後児保育室のサービス
メチャメチャ利用しました。1日2500円程度という破格の安さ。市内に数か所しかなく、アクセスにやや難もありましたが、病気の際に格安で預け先があるって本当に助かりました。
正直、1年前はすごく不安だったのですが、社会として病児の保育体制が非常に整っていることを感じました。もちろん、会社の理解があってこそではありましたが。
4.待機児童はマッチングの問題も多分にありそう
保育園に落ち、仕事復帰できなかった友人が身近にいたのですが、その友人の住むエリアの行政公表資料を見ると、「募集人数」に対して「申込人数」は下回っていたのですよね。
つまり、保育キャパは足りているけど、ある特定園に希望が集中したことによって、保育園に落ちてしまったようでした。(人気園だと、定員に対して3倍の応募になっていました)
特定園に希望が集中する事情は、預けられる年齢の上限であったり、各園の教育方針の良し悪しであったり、色々な要因があるのですが、保育キャパは足りているわけなので、ここ何とかならんかなぁ…と感じるところがかなりあります。
聞くところによると、保育園の希望申請書は紙ベースで提出され、それを行政側では手作業で処理していて、アナログで負荷がかかる割に融通が利きづらい仕組みになっているとか。(※正確には把握できていません)
1年前の記事でも書きましたが、各園の情報がよりオープンになったり、デジタル化によりマッチングがより柔軟にできるようになることで、ミスマッチをもっと減らせそうな気はかなりするので、行政・民間それぞれから取組が必要だな、と感じました。
★★
以上、簡単ですが子育て支援策について感じたこと1歳編をまとめてみました。
色々書きましたが、この1年、個人として不満に感じた点はほぼなく、むしろかなり子育てしやすさを感じていて良い意味で驚いた1年でした。
日々このような環境を整えてくださっている方々に感謝するとともに、自分も支援する側として少しでも力になれれば、と思います。
ではまた!