asiyutaの日記

知識・経験・思考のまとめ

「待機児童問題の現状と今後の見通し」を簡単に調べてみた

こんばんは、asiyutaです。

 

最近周りに懐妊した友人が多く、めでたいことが続いておりますが、彼らを横から見る僕としては、彼ら(今後の自分も含めて)が安心して子育てできるのか、というところが気になるところ。

 

今日は、「保育園落ちた、日本死ね」で明るみになった待機児童問題について、現状と今後の見通しを簡単に調べてみたので、まとめたいと思います。

 

★★

 

待機児童問題の現状をまとめると

  • 保育所等定員数は274万人、それに対して保育所等利用児童数は255万人と、キャパは余っている状況(H29年時点。児童数は、潜在的にはもっといるはずだが、そこは横においておく)
  • しかしながら、H30年時点で約2万人待機児童あり。ここ5年で微減だが、まだまだ解消には程遠い。
  • 保育所定員数は、5年で50万人分増えてはいる。が、それ以上に、これまで表面化してなかった保育需要が掘り起こされ、待機児童が減っていない状況のよう。
  • 待機児童は局所的な問題。エリアは都市部で全体の7割。年代は、1・2歳が74%を占める。

 

待機児童解消に向けては、基本的には保育所等を増やすことが必要になってくる。それに向けての政府の取り組み状況としては

  • 保育所等はどんどん増やしていっている。
  • 特に、保育所等の要件の規制緩和を行い、預け先確保に取り組んでいる。
  • もちろん、まだまだ待機児童は減っておらず、保育所等は増やさなければならないが、施設面とは別に、もう1つ保育士不足が課題として見えてきている状況。
  • 保育士の有資格者はたくさんいるが、保育士として働いている数は不足している状況。保育士として働かない主な理由は、①給料が安すぎる、②キャリアパスが描けない
  • 保育士の年収は、平均300〜340万円。40代以下だと250万円とか。キャリアパスについても、勤続年数以外、違いがないとのこと。
  • これらの課題に対応するため、保育士の給料を月額約3千円程度上げる政策に取り組んだり、技能・経験に応じた職種を設けたりするとのこと。

まだまだ不十分そうですね。

 

その他の補足として

 

そして、各個人が出来ることとしては

  • 待機児童問題は、自治体ごとに状況が違うので、子育てしやすい、待機児童問題があまり起きていない自治体で子育てするのは1つの選択肢としてありか・・・。
  • 子育て支援政策に取り組む政治家を応援する。やっぱり票にならないと政治・自治体・政府は動かない。
  • 保育所等に頼らなくてもなんとかなる仕組みを作る。家で働く、実家頼れる状態を作る、シッター活用する・・・等。効果的な打ち手はあんまりないけど、、、できることはしておくべきか。

 

所感

  • まだまだ、という状況。もうちょい本気に予算組んで取り組んでほしい。増税予算を保育へ回すとのことだが、増税待たず、予算構成を変えて対応できないだろうか…
  • 政府に期待をしつつ、民間の対応力にも期待するしかないか。保育関係の企業、ちょこちょこ出てきているわけだし、なんとか軌道に乗らないのか…
  • 保育士試験調べたけど、かなり分野が多岐にわたり、決して簡単ではなかった。もうちょい優遇してほしい。これじゃ成り手少ないのも頷けてしまう。
  • 日本社会として、何を優先させるのか、その議論の優先順位高位に子育てが来るように、なんとかしていかないと…あんまり手段が見当たらないが…
  • 古市さんが使った「保育園義務教育化」という言葉、本当に秀逸だなと改めて感じた結果。

 

先は長そうですが、引き続きキャッチアップしていこうと思います。

簡単ですが本日はこのへんで。

 

参考文献

 
保育園義務教育化

保育園義務教育化