みなさん、こんばんは。
学生の頃、「生きる意味なんてあるのか…」「どう生きてけばいいんだ…」と暇に任せてウダウダ悩んでいた時期があり、その際、哲学書や思想書を始めとして色々本を読み漁っておりました。
今日は、その中でも考えるヒントになった本をご紹介したいと思います。
同じように悩んでいる方に、少しでも力になれたら幸いです。
生きる意味について考える際にオススメの本
1.人生に意味はあるか / 諸富祥彦
この本では、人生の意味について世の中にどのような説があるのか、
- 宗教・文学
- 哲学
- スピリチュアル
- フランクル(後述)
と様々な角度から示した上で、最後に著者の考えを示す構成となっており、人生の意味を考えるにあたって、まずベースとなる本かと思います。
この本から入り、気になった分野の本へさらに深掘りしてみてはいかがでしょうか。
2.夜と霧 / ヴィクトール・E・フランクル
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
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第二次世界大戦中のドイツにおいて、強制収容所に収容された心理学者が、自身の体験をもとに「人間とは何か」を描いた本。
収容所という夢も希望もなく、ただ殺されるまでボロ雑巾のように扱き使われるという極限状態の中で、それでも前を向いてなんとか精神を保ったその「生の捉え方」、非常に興味深く読むことができます。
僕はこの本をきっかけにフランクル氏の本にハマり色々読んだのですが、余裕があればぜひ「意味への意思」についても読んでいただきたいと思います。
- 作者: ヴィクトール・E.フランクル,Viktor E. Frankl,山田邦男
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: 単行本
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個人的に、「思考の向きを内ではなく外の対象に向ける」という重要性に気づき、かなり生きやすくなった影響を受けた一冊でした。
3.生きがいについて / 神谷美恵子
生きがいについて、ひたすらに書かれた本。
生きる意味を感じるためには、「生きがい」が重要だなと感じていたときに出会った1冊であり、生きがいというものを多角的に知ることができました。
また、この本、けっこう分厚いのですが、この本と向き合っていた時期を、自分の人生と向き合っていた時期として、かなり充実感持って思い返すことがあり、個人的にはかなりオススメしたい1冊です。
(また、「生きがいなんてなくても日々幸せに生きることができる人」が、人口の数%はいるらしいというのを読んで、「なんてずるいんだ」と思ったのを今でも鮮明に覚えている…笑)
4.死ぬときに後悔すること25 / 大津秀一
終末期医療の専門家である著者が、1000人を越す患者たちの吐露した「やり残したこと」を25に集約して紹介した本。
自分がどういうことを後悔しそうかということを網羅的に把握し、「よりよく生きる」ために活かすことができる。
僕は、これを読んでから、「大事だけど忙しさにかまけて中々できていないこと」を日々の生活にどう組み込むか、と考える時間を持つようになりました。
5.死なないでいる理由 / 鷲田清一
まず、 「死なないでいる」という表現にかなり衝撃を受けた。そして、他者との関係性の中で僕らは生かされている、ということに気付かされた一冊。
哲学エッセイなので、気軽に読めるのも良い点でした。
6.入門哲学としての仏教 / 竹村牧男
仏教の考え方を学ぶのにオススメな一冊。入門書ではあるが、かなり体系立てて、文章も難しめではあります。が、第1章の「存在について」だけでも読む価値はあるかと。仏教的なこの世の中の捉え方は、かなり目から鱗でした。
生き方について考えるのにオススメの本
7.人間というもの / 司馬遼太郎
司馬遼太郎氏の作品の中から、生きる上での道標となる言葉をテーマ別にまとめた本。心に刺さるところが何箇所もあり、たくさん付箋とマーカーを引いてしまうのではないかと思います。
8.禅、シンプル生活のすすめ / 枡野 俊明
シンプルに、規則正しく、心を落ち着けて生活するコツが、簡単な100の言葉で書かれている本。気軽に読めて、なおかつ気づきの多い1冊でした。
9.暇と退屈の倫理学 / 國分功一郎
僕の人生の捉え方として、「死ぬまでの時間、いかに暇と退屈を凌いで生きるか」というものがあり、そんな僕にぴったりの本でした。
暇と退屈について体系立てて論じており、著者が考えてくださったものを知識として仕入れておいてくのは、色々考えるにあたってありかと思います。
10.多眼思考 / ちきりん
僕は、ちきりんさんの考え方が大好きで、かつ大尊敬しているのですが、そんなちきりんさんのtwitterからテーマ別にツイート集め、編集した本です。
刺さる箇所がたくさんで、人生のタイミングごとに何度もなんども読み返したい1冊です。
[番外編]最後に、これらを考える基礎として…
14歳からの哲学 / 池田晶子
もはや、説明不要の名著かと思いますが、人生において一度は考えるであろう事象について、14歳の子でも分かるように平易な文章で、考えるきっかけとなる問いを投げかけてくれる本。
僕は、この本に18歳のときに出会ってから、「考えることが好きな人間」に変わったなと思います。まさに、この本当の出会いが、人生のターニングポイントだったなと。
人生について見つめ直す際、合わせて一度読んでみていただけると、考えが広がってよいのではないかと思います。
以上、一冊でも参考になる・支えになる本があれば幸いです。
ではまた。